〜フランス好きの集まり〜Vol.5 井上大輔様より-フランス語の発音を難しく感じてる人が見落としがちな三つのポイント-

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Bonjour(ボンジュール).
C’est Monsieur A(セ ムシュー ア).

 

 

「フランス好きの集まり」のカテゴリーも早くもVol.5まで来ました。今回は、井上大輔様よりフランス語の発音について記事を寄稿頂きました。フランス語の発音って難しいなと感じたことはありませんか。そんなあなたにフランス語や英語を教えている井上さんのアドバイスが参考になれば嬉しく思います。

 

 

1.井上大輔さん自己紹介?

 

 

こんにちは、井上大輔です。今回、Monsieur Aさんに頼まれて、このサイトにフランス語の勉強法について寄稿させてもらうことになりました。よろしくお願いします! 簡単に自己紹介をしておくと、僕は早稲田大学第一文学部英文学専修を卒業後、第二外国語として勉強していたフランス語を勉強するために、早稲田大学文学研究科のフランス文学専攻に進学し、フランス言語学を専攻しました。その後、上智大学外国語学研究科の修士課程、博士課程と進学し、現在は博士課程に在籍しながら、英語やフランス語などを自分で教えたりしています。また、著書としては、「フランス語 動詞活用ドリル」「フランス語会話フレーズブック」と言った本があります。もしかしたら、あなたもこうした本を使ってくれているかもしれません。

 

 

・「フランス語 動詞活用ドリル」

https://www.amazon.co.jp/dp/4384056931/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_Xa5bDbA59SHE4

・「フランス語会話フレーズブック」

https://www.amazon.co.jp/dp/4756911536/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_Cb5bDb7JFSPV2

 

 

2.フランス語の発音について

 

今回は、多くの人が難しいと感じている、フランス語の発音について話させてもらうことにしました。なぜかというと、フランス語を教えてきて、フランス語の発音が難しいという人の多くが、「何が難しいか?」が理解できておらず、効率的な対策ができないので、努力の割に上達していないと感じるからです。ですので、今回は、「フランス語の発音を難しく感じてる人が見落としがちな三つのポイント」について話させてもらいます。

 

 

2.1. 綴り字!

 

第二外国語や自習でフランス語を勉強している人で、フランス語の発音に苦手意識を感じている人が陥りがちな発音の罠、それが「綴り字」でしょう。ここで言う綴り字とは、下記のような読み方のルールのことです。

 

・moiを「モワ」と読む(oiはフランス語では「ワ」)
・théorieを「テオリ」と読む(thはフランス語では「テ」)

 

このように、フランス語には英語とは違う独特の「読み方のルール」が存在し、これを身につけておかないと、正しく発音することができません。で、実はこのルールを身につけること自体は簡単で、下記の本を購入し、CDを聴きながら音読するだけで、綴り字は簡単にクリアすることができます。

 

 

・フランス語の綴りの読みかた―正しい発音の出発点 稲田 晴年
https://www.amazon.co.jp/dp/4808602369/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_eo5bDbK7B7GPE

 

 

ただ、昔の僕もそうだったのでよくわかるのですが、第二外国語で履修したりや自習しているほとんどの人は、フランス語の発音を攻略するためには、まず綴り字のルールを学ばないといけないと言うことを知らないまま勉強していることが多いです。なので、いつまでたっても間違った読み方をしてしまい、正しくフランス語が発音できないと…。もしかしたら、あなたがフランス語を正しく発音できないのは、綴り字のルールをマスターしてないからかもしれません。まずは、自分が綴り字のルールをマスターしてるかどうかを意識してみてください。

 

 

2.2.余計な母音

 

フランス語が上手に発音できないと感じている人が見逃しがちな二つ目のポイント、それが余計な母音です。日本語は子音+母音がデフォルトの言語です。なので、フランス語では母音がない箇所にも母音を入れてしまって、ついつい音節の数を増やしてしまうのです。そのため、話していても「なんか違うな?」と感じてしまいがちですし、また聞き取る時も「早い」と感じてしまい、聞き取れないのです。具体例を見ていきましょう。

 

 

例えばquatre(4)、カタカナで書くとキャトルとなりますが、実際には[katr]と音節は一つしかありません。同じく数字を表すtrois(3)も発音記号で書くと [trwa]とやはり音節は一つしかありません。そのため、僕らが覚えている発音と、実際の発音が全く違ったものになってしまい、聞き取れないのです。

 

 

こうした余計な母音の存在は、単語にとどまりません。脱落性のeと呼ぶのですが、jeのように本来はeが発音される母音でも、eが落ちてJe sais.がJ’sais.のように発音されることがあります。ちなみに、フランス語の授業ではよく「オーシャンゼリゼ」が取り上げられることが多いですが、この場合も冒頭のJe me baladais…のJeのeを脱落させて、J’me baladaisのようにしないとリズムにうまく乗れません。

 

 

 

 

フランス語人は早口だと思う人も多いですが、実際はこのように母音がシステマチックに省略されているため早く聞こえるのです。この点について学びたい人は、下記の本が役に立ちます(絶版になってしまっているので、図書館などを探してみてください)。またプチロワイヤルの発音解説にも「eの発音」と言うことで、このeについて取り上げられているので、もし持ってる人はぜひ見てください(ちなみに、編者の一人の倉方先生に習っていました)。

 

 

・美しい日本語の響き―母国語を知り、外国語を学ぶためのレッスン
https://www.amazon.co.jp/dp/4585280030/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_KJhcDbJMS1VHP

 

 

2.3.イントネーション

 

最後に取り上げる点、それがイントネーションです。単語ごとにアクセントを持つ英語と異なり、フランス語はリズムグループ(意味・文法的なまとまりをなす語群のこと)の最後にアクセントが来ます。なので、下記のように、アクセントの位置が文章によって変わることになります。しかし、英語が得意な人だとついつい単語ごとにアクセントを置いてしまいます。その結果、およそフランス語らしからぬ発音になってしまいます(昔の僕のことです)。

 

 

Madame
Madame Dufour
Madame Michelle Dufour

 

 

また、その時文中であれば語尾が上がり、文末だと語尾が下がります。この点を抑えると、ぐっと発音がフランス語らしくなります。

 

 

Madame Morgan/ est arrivée\.

 

 

3.まとめ

 

フランス語の発音で、教えているときに穴になりやすい点についてまとめてみました。いかがでしたでしょうか? フランス語の発音というと、やはりRや鼻母音が特徴的です。ですので、勉強するときもこうした点が気に掛かる人が多いようですが、実際はそれ以外の点で差がついてることが多いように思われます。フランス語の発音が難しいと思う人は、上記の三点を見落としてないから、ぜひ注意してみてください。それだけでも、あなたのフランス語の発音は上達します!

 

 

※フランス語の学習法に関するPDFを配布しています。興味がある人はこちら!
 
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P77379907
 
今回の記事を書くにあたって下記の論文を参考にしました「片仮名によるフランス語の発音表記について」(link: https://nara-edu.repo.nii.ac.jp/action=repository_uri&item_id=9704&file_id=17&file_no=1) nara-edu.repo.nii.ac.jp/?action=reposi…
「フ ラ ンス語のイ ン トネーシ ョ ンとその周辺」 (link: https://www.jstage.jst.go.jp/article/onseikenkyu/11/2/11_KJ00007631820/_pdf

 

 

 

 

今回は井上さんよりフランス語の発音についての記事を書いて頂きました。フランス語の発音について勉強のヒントになればと思います。様々な学習に関する本のリンクも貼っておりますのでフランス語の発音の勉強をもっとしたいなぁという方は参考にしてみてください。母語の発音は意識せずには絶対に抜けることはないので、私自身もそうですが定期的に発音チェックをする必要があると感じています。特にアカデミックにフランス語を勉強する、教える仕事となればなおさらです。発音が綺麗なだけでフランス語がうまい!と絶賛されることもあるほど大切なパートですので忘れがちですが意識的に学習していきましょう!

 

 

 

 

「フランス好きの集まり」のカテゴリーでは、フランス好きの多くの方へ「フランスに関わり活躍されている方がこんなにもいるんだ!」ということを届けていければと願っています。Monsieur Aのブログへ記事を投稿してみたい方はお気軽にご連絡ください。

 

 

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